睡眠を活用した自己催眠CD

「少年少女 世界の名作文学」読書ノート

(バックナンバー12)

 「少年少女 世界の名作文学」読書ノート 
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第12回配本  中世騎士物語
                                    2004.09.12

  USO SAKAI(ゆーえすおー さかい)です。
  久しぶりの配信となりました。
  いかがお過ごしでしょうか。
  メルマガ10号にて、映画『トロイ』に関連して『トロイアの木馬』を取り上げ
 たのですが、その興奮冷めやらぬ(?)うちに、『キング・アーサー』の看板を見つけ
 て驚いたものです。
  今年の映画は、西洋古典づいていますね〜。
  ということで、今回、『中世騎士物語』を読んでみることにしました。

  その前に、夏のやり残しが。
  共同ブックトーク:夏休み 親子で読みたい本 という企画を行いました。
     (参照) http://nazede.gozaru.jp/mmm011.html
  いい企画だと思っていたのですが、意外と参加が少なく終わりました。
  ということで、相互掲載部分を掲載しておきます。
 


 ↓ここの部分を相互掲載しましょう
 **************************************************************************
  共同ブックトーク:夏休み 親子で読みたい本(3)

    SF Kidのブックトーク
      睡眠開発計画 http://sfclub.web.infoseek.co.jp/sleepdeveloper.htm

 1 早起きに関する本
 2 ブランコの向こうで
 3 夢を知るための109冊
 4 十五少年漂流記
 5 未来少年コナン


 (1)今の暖かい時期に早起きの習慣を定着させよう!
 (2)夢の世界を舞台とした、少年の成長を描く冒険ファンタジー。
 (3)読みたい本を探すガイドブック。
 (4)無人島で殺し合いをしなくても、ここまで感動的な物語が描ける!
 (5)宮崎駿の名作アニメの一気見に挑戦! 
 **************************************************************************
                                 ↑ここの部分を相互掲載しましょう

  SF Kidさん、相互掲載ありがとうございます。

  さて、今回のテーマである『中世騎士物語』は、50巻版全集の第2巻に収録さ
 れています。

 ◆◆  ◇ 書誌的事項 ◇◇  
 
 少年少女世界の名作文学(名作文学50巻版)2 古典編2(1967年)
   『中世騎士物語』 トーマス・ブルフィンチ 原作
                加藤輝男 訳・文
                 伊藤彦造 絵               
 少年少女世界の名作(名作55巻版)
    (収録なし)
 ◆◆  ◇  ◆  ◇  ◆  

  アーサー王伝説は、イギリスを中心としたヨーロッパに残る騎士伝説であります。
   (フリー百科事典『ウィキペディア (Wikipedia) 』 http://ja.wikipedia.org/
  にて「アーサー王」で検索して下さい)

  その膨大な伝説を集大成したのが、1485年に発売されたトマス・マロリーの『ア
 ーサー王の死』、キャクストン版と呼ばれるものです。
   http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480020756/nazegaku-22

  このキャクストン版をもとに、ローズマリ・サトクリフ版
   http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4562033916/nazegaku-22

  トーマス・ブルフィンチ版
   http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4003222520/nazegaku-22

  シドニー・ラニア版
   http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4834003310/nazegaku-22

 などがあるようです。
  映画『キング・アーサー』は、色々検索してみると、どうやら登場人物を借りた
 オリジナルという印象を持ったのですが、どうでしょうか。

  今回取り上げる翻訳では、ブルフィンチ版を原作としているようです。
  ストーリーは大体4つの部分に分けられます。

 1)アーサー王の登場と冒険
 2)ガウェイン、カラドク、ラーンスロット、トリストラムなど、
  円卓の騎士の冒険
 3)聖杯探索
 4)内戦とアーサー王の死

  アーサー王というのは、日本人にも名前はよく知られていますが、改めて読んだ
 という人は少ないのではないでしょうか。
  そういえば、私が子どもの頃、『燃えよアーサー』というTVアニメが放映され
 ていました。
  色々検索してみると、日曜19時のフジ系列で、ということは、世界名作劇場の
 前の時間帯で放映されていたようです。
  どうやら『燃えよアーサー』→『トム・ソーヤの冒険』という豪華リレーが行わ
 れていたようで、今思えば、見なくて勿体無かった、と後悔するプログラムであり
 ます。

  世界名作劇場は高い評価がされ、今でもファンが多いですが、このシリーズ以外
 にも、名作文学を原作とした名作アニメがあります。
  そういったアニメの再評価もされてほしいと思います。
 『宝島』『小さなバイキングビッケ』『シンドバットの冒険』なんかが思い出され
 ますが、この『燃えよアーサー』も、その候補であります。

  アーサー王伝説については、大学時代、レポートの作成のために調べたことがあ
 ります。
  一番最初に読むには、上に挙げたラニア版が分かりやすくてコンパクトにまとま
 っております。
  挿絵も豪華できれいでリアルであります。

  また、上に挙げたマロリーの『アーサー王の死』の翻訳は、聖杯探索のエピソー
 ドがごっそりと削除されております。
 

  アーサー王伝説で楽しいのは、円卓の騎士が色々登場するところであります。
  プロレスが好きな私としては、どの騎士が一番強いんだろう、と色々想像してし
 まいます。
  あまたある円卓の騎士の中で、ラーンスロットとトリストラムが名実ともに双璧
 なのはゆるぎないところであります。
  しかしトリストラムは、物語の途中で現れて円卓の騎士となりますが、その後す
 ぐ、死んでしまいます。
  私個人の意見として、これは、トリストラムの伝説が、元来アーサー王の伝説と
 別個にあり、後に組み入れられたからではないか、とも思うのですが、どうでしょ
 うか。

  あと、ラーンスロットの息子のガラハドは別格の存在であります。
  ガラハドは、聖杯を見つけるためだけに登場したような清くて強い騎士でありま
 す。

  そして私が一番好きなのは、ガウェインなのであります。
 『トロイアの木馬』で、アキレウスのライバル・ヘクトールに肩入れした私にとっ
 て、やはりここはガウェインに肩入れしたいところであります。

  名実ともに清くて立派で強くて、誰が見ても第一番のラーンスロットのライバル
 として立ちはだかる、ガウェイン。
  何が立派な騎士だ、その正体はプレイボーイの不倫男じゃないか、円卓の騎士の
 中で一番忠実なのは俺様だ、というところであります。
  アーサー王のおいであり、ガヘリス、ガレス、アグリベイン、モウドレッドとい
 う弟を持つ、アーサー王宮廷の実力者。
  ラーンスロットが外様大名だとしたら、ガウェインは親藩大名であります。

  ガウェインを主人公とした伝説も残っているようで、私は大学時代、『サー・ガ
 ーウェインと緑の騎士』という本を読んだことがあります。
    http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4562036052/nazegaku-22
  英語の副読本にもなっているようです。
    http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4879635413/nazegaku-22

  この緑の騎士のエピソード、今回読んだブルフィンチ版ではカラドクが主人公と
 なっております。
  そしてガーウェインには代わりに、魔法をかけられた女を妻にして魔法を解くエ
 ピソードが与えられております。

  物語中盤の聖杯(本書ではサングリアルの杯、と訳されております)探索のエピ
 ソードは、神秘的で興味深いものであります。
  クリスマスイブの夜、カメロットの都の宮廷での食事中、雷がとどろき、どこか
 らともなく聖杯が現れて消えていきます。
  ガウェインが聖杯を探しに行く、と言い出し、他の騎士も同調します。
  ところが、アーサー王はそれを聞くと、嘆き出すのです。

 「これは困ったことになった。きみたちの誓いは、わたしを殺すのと同じだ。この
 世にまたとないりっぱな友情を、わたしは失ってしまうことになる。ここから出て
 いけば、この世で二度とみんなが会うことは、けっしてないだろう。きっと、そう
 なるのだ。」

  聖杯を探しに行く、という、素晴らしいはずの冒険の前に言ったアーサー王の言
 葉。何だか象徴的であります。
  そして実際、探険に出た円卓の騎士の半分以上は、途中で殺されたり災難のため
 に死んでしまうのであります。

  そして物語最終章では、ラーンスロットやモウドレッドとの内紛からついにアー
 サー王の宮廷は崩壊してしまいます。

  物語は、アーサー王の出生と王への戴冠から始まります。
  幼い王子が秘剣エクスカリバーを引き抜いて祝福されて王となり、活躍します。
  やがてアーサー王の元に続々と優れた円卓の騎士が集い、物語は円卓の騎士達
 の活躍がメインとなり、アーサー王は一歩下がって描かれます。
  そして、聖杯探索の物語では、アーサー王は、円卓の騎士達の旅立ちに反対しますが、
 最早王には彼らを止めることはできません。
  エクスカリバーを持つ絶対の王として登場したアーサー王は、ここに至ってすでに、
 世代交代の波にさらされております。
  そして聖杯探索が終わった後、アーサー王宮廷は分裂していきます。

  アーサー王の誕生から王朝の始まり、その冒険、その崩壊までを描く大河ドラマ
 であります。

  (アーサー王伝説 への道)
 ★円卓の騎士の性格・能力・武力をデータ化してみよう。
 ★円卓の騎士の戦闘をデータ化してみよう。


  (ヒトはなぜ文学するのか)
 ●人々の冒険と愛、裏切りによる歴史物語を楽しむために。

 

  分かりやすい入門書。
    http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480026118/nazegaku-22

  アーサー王の星占い。
    http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4594046541/nazegaku-22

  アーサー王のタロット。
    http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4944110189/nazegaku-22


 

   なぜ学  読書調査

  日本人の読書体験を徹底調査!!……とは大袈裟な。

  今回、アーサー王伝説にに関する読書体験調査です。
  映画にもなったし、名前は有名ですが、実際の読書体験は?
  この作品の読書体験を問う!
  投票・コメントお願いします。

 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 アーサー王と円卓の騎士に関する物語を読んだことがありますか。

 ある                 (25票)  27%
 ない                 (65票)  71%
 その他(コメントお願いします)  (1票)   1%
 

  開始:2004年09月12日/締切:2004年09月20日18時

  投票数:91票/コメント数:3件

  ★協力:メールマガジンをおもしろくする『クリックアンケート』
 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ◆頂いたコメントです。投票・コメントありがとうございました。

 2004年09月12日22時37分50秒 
 お名前:なぜ学
コメント:
  メルマガ最新号では、映画化もされたこともあり、アーサー王伝説を読んでみました。
  アーサー王と円卓の騎士の伝説は、名前は有名ですが、意外と読まれていない伝説ではないでしょうか。
  残念ながら見なかったのですが、昔、TVアニメ化もされました。 ●ある

 2004年09月14日00時00分05秒 
 お名前:Mylene
コメント:
  読んだ事は無いが、関連の番組は見た事が有る。●その他(コメントお願いします)

 2004年09月16日22時32分42秒 
 お名前:ひろき(H.O.)
コメント:
  何かで見たことがあるかも知れませんが、よく覚えてません。 ●ない

 (なぜ学より)
   結構読まれた方が多いようです。
   冒険ファンタジー小説との関連で読まれているのでしょうか。

 

 ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆
   投票ありがとうございます 
 ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆

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