×

[PR]この広告は3ヶ月以上更新がないため表示されています。
ホームページを更新後24時間以内に表示されなくなります。

女性に優しいセクシャルコスメ通販ショップ

「少年少女 世界の名作文学」読書ノート

(バックナンバー7)

 「少年少女 世界の名作文学」読書ノート 
メルマガの説明・配信申し込みはこちらです

第7回配本 アルプスの少女ハイジ
                        2004.04.11

 

   USO SAKAI(ゆーえすおー さかい)です。
   発行がとびとびですみません。
  今回から、めろんぱんさんからも配信させて頂くことになりました。

  平和で民主的であるからこそ、名作文学や昔見たTV番組のことを色々と話せる
  のだとつくづく思います。
  人間である以上、いかなることがあっても理性や尊厳を忘れてはいけないと思う昨今。

 

   ハイジ    福音館古典童話シリーズ (13)
           (原作の完訳・原書の挿絵・箱入りで定評あるシリーズ。
            最近、持ち運びしやすいソフトカバー文庫になりました。)

ハイジ
著者:ヨハンナ・スピリ / 矢川澄子
出版社:福音館書店
本体価格:2,300円

  ↑楽天ブックス   アマゾン書店へはこちらから



  さて前回、フランダースの犬の回の時、世界名作劇場についてのアンケートを取
  らせて頂きました。
  投票・コメントありがとうございました。
  結果については、HPに転載させて頂きました。
     http://usosakai.cool.ne.jp/mmm006.html

  世界名作劇場といえば何を思い出すか、という質問に対して、圧倒的に多かった
  のが「アルプスの少女ハイジ」でした。
  ちなみに私も「ハイジ」に投票しました。
  コメント欄に書き込んだように、ようやく物心ついた頃に放映されていたからで、
  私にとって世界名作劇場といえば、「ハイジ」から始まるシリーズなのです。
   ただ、番組そのものの記憶は、ほとんど残っていません。本放送の時は幼なすぎ
  て記憶に残らず、再放送の時も見た記憶ありません。
  どうも女の子の見る番組だ、と思い込んで避けていたような感じがあります。

  そういう意固地な思い込みで、私は幾つかの名作アニメを見逃しました。
  『ミンキーモモ
  『ラ・セーヌの星
  『はいからさんが通る
  などは、もう一度きっちりとした形でぜひ見たいと思っております。
  例外的に『魔女っ子メグちゃん』は何度も見ていたのですが……。
  魔法ギャグお色気という組み合わせが、女の子向けというのを感じさせなか
  ったのでしょう。
   確かに、魔法少女シリーズの中でもこの作品は異色の存在とされているようです。

  『ハイジ』に関しては、アニメはもちろんのこと、私は原作の方も今に至るまで読んだ
  ことはありませんでした。
   この機会に読んでみようと思ったわけです。

 ◆◆  ◇ 書誌的事項 ◇◇  

   少年少女世界の名作文学(名作文学50巻版)29 ドイツ編3(1966年)
    『アルプスの少女』 ヨハンナ・スピリ 原作
                 植田敏郎 訳
                 槇本ナナ子 文
                  池田 浩彰 絵

  少年少女世界の名作(名作55巻版)28 ドイツ編1
    『アルプスの少女』 ヨハンナ・スピリ 原作

     (図書館になかったので、詳細は不明です)
 ◆◆  ◇  ◆  ◇  ◆  


  原作のタイトルは、『ハイジの修行と旅の時代』というようです。
  ドイツの教養小説ビルディングス・ロマン)そのもののタイトルですね。
  アニメ版(1974年)放映前は、翻訳のタイトルを『アルプスの少女』や『ハイジ』とす
  るのが一般的だったようですが、アニメ版では『アルプスの少女ハイジ』を採用。
  タイトルを聞いただけで、アルプスの自然やその中で元気に走り回る少女が思い
  出されます。
   実際に、元気で明るくて活発な女の子ハイジは、アニメ向きのキャラでしょう。
  だからこそ今でもこのアニメは高い評価を受けております。



  アルプスの少女ハイジ    徳間アニメ絵本 (12)

アルプスの少女ハイジ アルプスの少女ハイジ

著者:ヨハンナ・スピリ / 高畑勲
出版社:徳間書店
本体価格:1,500円

  ↑楽天ブックス   アマゾン書店へはこちらから
 


  アニメ版の記憶はほとんどないのですが、『名作アニメもうひとつの物語
       http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4847011953/nazegaku-22
  の記述からでも、アニメ版と原作で違うところがあるようです。

  アニメ版では、ヨーゼフという犬が出てくるようですが、原作には出てきません。
   ヨーゼフ大好物はカタツムリだなんて、実にうまいエピソードを創ったもので
  す。

  また、アニメではアルムのおじいさんを「おんじ」と呼んでいたとか。
  どこの方言でしょうか。アルプス風ですねー。

  アルムの山の上で、下の村の人達と交わらず、一人で暮らす偏屈なおじいさん
  そのおじいさんに、両親を失ったハイジは連れてこられます。
  連れて来たデーテおばさんを怒鳴って追い返したおじいさん。
  どうなることかと心配しましたが、孫であるハイジには意外とやさしく接し、
  ハイジは来た日からおじいさんと仲良くなり、山小屋での生活を好きになります。
  屋根裏部屋の星が見えるハイジの寝床。一度こんなとこで寝てみたい。

  ハイジのおじいさんは、教会にも行かず、村人と仲は悪いのですが、ハイジの色々
  な質問に的確に答えます。
  鳥が高く飛ぶのは

  「つまらないことをべちゃべちゃ話したり、人のわるぐちをいうのはやめなさい。
  気持ちのいい暮らしがしたかったら、じぶんたち鳥のように、高い山においで。」


  と教えているのだ とか、

  夕焼けが赤いのはさよならを言っているのだ とか、
 な かなかの詩人であります。

  また、おんじの小屋とふもとの村の中間地点に、やはり一軒だけ建っているヤギ
  飼いのペーター
の家。
  ペーターは、ヤギを昼の間だけ山の上に連れて行くのが仕事です。
   ヤギを山の上に連れて行ってからは昼寝したりと、気楽な生活のようではありま
  すが、『名作アニメもうひとつの物語』によると、これがなかなか大変な仕事のよ
  うであります。

  アニメではハイジクララと仲良しのいい少年のように描かれておりますが、原
  作版では少々焼きもちのようで、フランクフルトから来たハイジのお客さんがハイ
  ジを独占している、と思い込んで辛く当たったりしています。
   クララが歩けるようになったことの真相は、こうだったのか。
  こういった原作との違いを見てみると、アニメ版はハイジのみならず、ペーター
  やロッテンマイアーといった脇役も魅力ある人物に生まれ変わらせております。

  そしてペーターと一緒に住んでいる、ペーターのおばあさん。昔はおんじと仲が
  良かったようです。この辺り、どんな過去があるのでしょうか。
  こういった謎の要素があるのも作品の厚みを加えております。

  ハイジはフランクフルトクララの家に預けられます。
  ロッテンマイアーという意地悪な家政婦がいますが、クララもクララのお父さん
  やおばあさんもいい人で、親切にしてくれます。
  もっとも、『名作アニメもうひとつの物語』では、なぜクララはお父さんやおば
  あさんと一緒に暮らさないのか、と突っ込みを入れていますが……。

   クララのおばあさんは、ホームシックにかかっている野生児ハイジを優しく教え
  導きます。
  字を覚えようとしないハイジに、

  「あなたは、ペーターとちがって、覚える気にさえなれば、またすこし習えば、じ
  きになんでも読めるようになれます。」


  と諭します。間違った思い込みをストップさせ、動機付けを与えてやる気を引き出
  しております。
  ここら辺、心理学的に見て興味ある方法です。
  また、神様にお祈りしてもすぐにかなえてくれない、と言うハイジに、神様は

  「もうすこしたってから、きっと、とてもいいことをしてやろう。いますぐにハイ
  ジの願いをきいてやると、あとで悲しがるようになるからだ。」


  と思っているはずだ、と教えてくれます。
  このことをハイジは心に刻み、後で本当にそうだった、と思い当たるのです。
  すぐにアルムの山に帰らずに我慢したから全てがうまくいった、やはり神様は見
  てくださったのだ、と言い、その言葉がまたおんじの心に変化をもたらし、奇跡を
  生みます。
  作者のスピリは敬虔なクリスチャンだったようで、その人生観がこの作品にも現
  れております。

  今すぐにかなえてくれなくても、お祈りを続けていれば、いつか最適の時に神様
 はかなえてくれる、という考えは、成功哲学の観点から見ても興味深い考え方であ
  ります。
  このセリフ、学生時代以前に知りたかった。
  やはり名作文学は学生時代以前に読 んでおくべきです。

   確かに、子どもや若い時にはそれが当てはまるでしょう。
  しかし、ある程度年齢を重ねた場合にはどうでしょうか。
  夢の実現には年齢制限はあるのでしょうか。
  ある程度そんなことを考えなければならない年代になってしまったというのは悲
  しいものであります。

  この物語は、癒やしの物語といえます。
  アルムの山の小屋で一人頑固に住んでいたおんじの小屋にハイジが来ることで、
  幸せの輪が広がりました。
   おんじペーターペーターのおばあさんと母親クララクララのおばあさん
  と父親、クララの主治医……。
   自然の癒しはもちろん大切ですが、それだけではおんじは癒されず、ハイジが
  来て初めて、変化が始まったのです。
  癒しや幸せには、何が必要か環境も人も大事です。
  そして癒やしの輪は、登場人物のみならず、読んでいる我々にまで広がって
  いくのであります。

   ところで、この物語には、ヤギの描写がよく出てきます。私もヤギを間近で見て
  触ってみたい……と、日頃犬猫を含め、あまり動物と縁のない私は思います。
  ヤギのしぼりたての乳を飲むシーンもあります。
  おいしいのだろうか。一度飲んでみたい。


  (アルプスの少女ハイジへの道)
  ★アルプスの自然の描写を味わおう。
  ★これは癒やしの物語である。登場人物が癒やされ、読んでいる我々も癒やされる。
   ハイジが成長していく過程、人々がハイジによって癒され、幸せになっていく過
  程を味わおう。


  (ヒトはなぜ文学するのか)
  ●何が人々を成長させ、幸せにするのか。そのことを考えさせてくれる。

 少年少女世界の名作文学 ティールーム (掲示板)のお知らせ

 懐かしの名作の思い出話、作品論、雑談など、気軽に書き込んで下さい。
 かの有名なワンダーランドのティーパーティーのように、
 ここでは25時間中、ティータイムです。
    http://www.startingweb.com/bbs.cgi?job=bbsidx&bbsid=5683


 【ハイジに続編があった!?】
 
  それからのハイジ シャルル・トリッテン (著)
     http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4835440560/nazegaku-22

  ハイジのこどもたち シャルル・トリッテン (著)
     http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4835440579/nazegaku-22

  (上の2冊は、フランスの作家の作品のようです。
   長らく絶版だったところ、復刊ドットコムにおいての復刊リクエスト投票に
   より、復刊されたものです。)

  私説・アルプスの少女ハイジその後  阿部 照雄 (著)
     http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4835539230/nazegaku-22

    (何と、日本の作品のようです。アマゾンの読者書評に一票入れさせて頂きました。)
  


   なぜ学  読書調査
  日本人の読書体験を徹底調査!!……とは大袈裟な。
 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
   ヨハンナ・スピリの『ハイジ』を読んだことありますか。

 完訳版で読んだことある      8人 9%

 縮訳版で読んだことある      9人 10%

 絵本で読んだことある       21人 23%

 ない                  53人 57%

 その他(コメントお願いします)   2人 2%


  開始日:2004年04月11日/締切日時:2004年04月19日18時

  投票数:93票/コメント数:7件

 協力:メールマガジンをおもしろくする『クリックアンケート』
           →→ [ http://clickanketo.com/ ]
 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ◆頂いたコメントです。投票・コメントありがとうございました。

 No.1 (2004年04月16日03時21分21秒) お名前:コマンダーインチーズ

 岩波文庫で大人用のがあったっけ、なかったっけ・・・ ● ない

 No.2 (2004年04月16日07時40分06秒) お名前:ひろき(H.O.)

 アニメは子供の頃、見てたかなと思いますが・・・。 ● ない

 No.3 (2004年04月16日09時38分30秒) お名前:らら

 岩波の少年文庫に上下巻で収録されてる「ハイジ」って完訳版なのかな。
 あれなら読んだことあるけど。特別に大人用じゃないと思うけど、幼児用ではなかったよ。

 No.4 (2004年04月16日23時40分51秒) お名前:ムーミン

 カルピスこども劇場の中では、それぞれの登場人物の個性が写実的とも言えるほど如実に表現されていたけれど、
 文学の中ではどのように表現されているのかチョットだけ興味があるように思います。

 No.5 (2004年04月16日23時48分05秒)お名前:Anne

 従姉妹の家にあったのを読んだので・・・子供向けには違いなかったから、多分完訳ではなかったと思います。

 No.6 (2004年04月17日01時13分03秒)お名前:ペーテル

 子ども向けの本で、里中満智子さんのイラストでした。

 No.7 (2004年04月17日17時38分04秒) お名前:おみっちゃん

 TVアニメしか見たこと無いねぇ。● ない

 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

  復刊ドットコムにおいて
   少年少女世界の名作文学 全50巻
   の復刊リクエストが100票を突破しました!

      http://www.fukkan.com/vote.php3?no=9270

 少年少女世界の名作文学 ティールーム (掲示板)のお知らせ

 懐かしの名作の思い出話、作品論、雑談など、気軽に書き込んで下さい。
 かの有名なワンダーランドのティーパーティーのように、
 ここでは25時間中、ティータイムです。
    http://www.startingweb.com/bbs.cgi?job=bbsidx&bbsid=5683


 あなたは
     まぐまぐより 89人(−2)
   メルマガ天国より 26人(+2)
    めろんぱんより  2人(+2)

 の名作文学について考える少年少女の感性を忘れないヒトのうちの一人です。

 

Click Here! Click Here!
↑女性に優しいセクシャルコスメ通販ショップ

 

ティールーム(掲示板)でお待ちしております ⇒

バックナンバー目次 ⇒

メルマガ紹介 に戻る

produced by なぜ学.COM
http://www.nazegaku.com

ヒトはなぜ学問するのか          

「少年少女 世界の名作文学」読書ノート

なぜ学 能力開発実験室

リンク集